どうしてくせ毛というのは起こるのでしょうか?原因をいくつか見てみましょう。
原因① 毛髪の歪み
髪の毛が生えてくる時に、直毛の髪は綺麗な円の形。対してくせ毛の髪は楕円形。
毛髪が歪んでいて、この歪みがクセになります。
原因② 毛髪内部の偏り
髪の内部の偏りが原因のひとつで、髪の中の、湿度の影響を受けやすい部分と受けにくい部分が偏っていると膨らみが出たり、うねりが出てしまいます。
原因③ 遺伝
こればっかりは仕方ありません、、、
両親ともにくせ毛ならば、90%の確率で遺伝すると言われています。
両親のどちらかが直毛でも、くせ毛の方が出やすいそうです。
原因④ 添加物による毛穴のつまり
シャンプーやトリートメントなどに含まれる添加物(シリコン)などで毛穴が詰まってしまうと髪のうねりを伴ってしまうことが出来ます。
原因⑤ 成長による髪質の変化
これが意外と多いんです。子供の頃は直毛だったのに大人になるにつれてくせ毛が目立ってきた。
これは体の成長と同じで、思春期はホルモンバランスも著しく変わるので髪の毛にも影響が出ます。
くせ毛の原因5つの理由
1,遺伝によるくせ毛
毛髪のくせは優性遺伝です。優れているという意味ではなく、発言しやすいということです。髪の毛の優性遺伝は黒色で波状毛、つむじは右向きになると言われています。また、東洋医学では男性は母親から、女性は父親からの遺伝を強く受けやすいとも言われることがあります。
2,思春期の成長過程で始まる髪の毛の変化
「以前はサラサラでまっすぐな髪だったんですけど、、、」美容師さんがよくお聞きになる言葉です。0歳から10歳くらいまでは頭蓋骨の変化が強く、毛根や毛穴が安定しにくい時期です。そのためメラニン色素も少なくて柔らかい透明感のある髪の毛をしていることが多いです。10歳から20歳思春期、青年期へと成長するに従って頭蓋骨もほぼ安定し毛根や毛穴も安定してきます。合わせて、男性・女性それぞれにホルモンバランスが変化するとともにメラニン色素が増えてきて、硬い髪質に変化しくせ毛が出やすくなります。
3,年齢によって起こるくせ毛
20歳から40歳くらいまでの成人期は、個人差はありますが毛髪の密度がピークを迎えます。頭皮の筋肉にもハリがあり、水分や油分、脂質のバランスも良い状態です。しかし、40歳から60歳くらいまでの壮年期と言われる世代は白髪の増加や頭皮の筋肉繊維が少しずつたるみはじめ、おでこのシワ・目元のたるみに繋がります。頭皮の筋肉繊維が弛む事により、毛穴が楕円形に変化し髪の断面形状にゆがみが発生しクセが強くなり、まとまらない、うねる、パサつくといった症状に繋がります。多少の前後差はありますがすべての方が35歳くらいから始まり40歳前後ではかなり目立つようになります。残念ながら年齢に伴うクセ毛が原因だと気づいている方は非常に少ないよう感じます。くせ毛への対処は早い時期に始めるほど良く、遅れれば遅れるほど状態は悪化し戻りが悪くなります。
4,女性ホルモンの減少と毛髪密度の低下で強まるくせ毛
60歳以降の老年期と言われる年齢に入ると女性ホルモンの減少とともに毛髪密度が低くなる傾向が目立ち始めます。年齢を重ねるごとに蓄積された毛穴のつまりや髪の細り、頭皮のたるみなどが進行しクセ毛の強まりだけでなく、ボリュームの低下やパサつき、切れ毛なども目立ちます。55歳以降の多くの方が髪をかなり短くされている要因の1つでもあります。
5,生活習慣からくるくせ毛
くせ毛は生まれつきの遺伝や、年齢を重ねる以外にも生活習慣によって起こったり、年齢に伴うくせ毛の発症が早まったりします。身体は、食事制限や偏った栄養バランスの食事を行うと末端部分から栄養の供給をストップしはじめると言われています。それは、髪の毛や爪などからいち早く栄養の供給が止まることを意味しています。また、トランス脂肪酸を多く含んだ食生活は脂質過多になりやすく、頭皮環境のバランスを極端に崩すことに繋がります。そして、睡眠不足は肌荒れだけでなく頭皮にも悪影響を与えます。