今日は髪の毛の成分についてお話をしていきたいと思います。
普段何気なくお手入れしている方も多いと思いますが、髪の毛ってなにで出来ているかご存知ですか?
知っている方も多いと思いますが、髪の毛の成分の多くは【タンパク質】です。
その比率は約80~85%です。人の体もタンパク質で出来ています。
では、残りの成分は一体何でしょうか?
残りのうち、
約11%~13%が 水分
約1%~6%が 脂質
約4%が メラニン色素
では、この髪の毛の大部分を占めるタンパク質ってどんなものなの?
皆さん御存知の通り、タンパク質とはアミノ酸の集合体。アミノ酸がいっぱい集まってくっついたものがタンパク質と呼ばれるものになります。
ちなみに髪の毛のアミノ酸は全部で18種類
18種類のアミノ酸
シスチン、グルタミン酸、ロイシン、アルギニン、セリン、スレオニン、アルパラギン酸、グリシン、バリン、アラニン、フェニルアラニン、イソロイシン、チロシン、リジン、ヒスチジン、メチオニン、トリプトファン、ヒドロキシプリン、です。
これらのアミノ酸が繋がり、タンパク質となっているんです。
タンパク質、アミノ酸が足りないとどうなるの?
この髪の成分の大部分を占めるタンパク質ですが、これが不足すると髪の毛にどのような現象が起こるのでしょうか?
1, 髪の艶を失う
髪の主成分であるタンパク質が不足していると、ハリやコシが無くなるなど髪の調子が悪くなってしまいがちです。髪の艶が失われる他、髪の成長が遅くなって伸びにくくなります。
普段から髪のパサつきや枝毛、切れ毛に悩まされている人は、タンパク質不足が原因かもしれません。また、タンパク質を合成する必須アミノ酸も不足していることで、髪だけでなく全身に悪影響が出る場合もあります。爪が乾燥して割れやすいなど、思い当たる節はありませんか?
2, 髪が細くなる
髪が細くなることの原因には、遺伝や自然現象、ストレスなどの影響も考えられますが、タンパク質不足も大きな要因のひとつ。髪の主成分が足りていないと、髪が作り出されるスピードが遅くなり、髪が弱ったり細くなったりするのです。
それだけでなく、新しく髪が作られなくなってしまうと薄毛にも繋がります。髪に栄養を行き渡らせるためには、タンパク質を積極的に摂取するのがオススメです。
3, 髪がうねる
髪がまとまりにくい、広がりやすいという悩みを持っている人も多いのではないでしょうか。タンパク質が不足すると、髪の艶が失われて髪が細くなるだけでなく、うねりの原因にもなります。
ダメージによってキューティクルが剥がれると、髪の内部にあるコルテックスという部分がむき出しの状態になってしまいます。傷んで断面が歪んだコルテックスが水分を吸うと、不均一に膨張してしまい、うねることがあるのです。
タンパク質はどのようにして補うのが良いのか?
美しい髪を育てるなら、タンパク質が豊富な食べ物を積極的に摂りましょう!
動物性タンパク質と、植物性タンパク質を【1:1】の割合で摂るのが理想とされています。
動物性タンパク質:体内で生成出来ない必須アミノ酸を含んでいる→お肉や魚など
植物性タンパク質:低脂肪、低カロリーで体に優しい→野菜や豆腐など
動物性タンパク質は自力で作り出すことが出来ない必須アミノ酸を含んでいるのが特徴です。ただし、脂肪が多いため、動物性タンパク質を摂りすぎてしまうと肥満や生活習慣病に繋がりかねないので注意が必要です。
一方で植物性タンパク質は、低脂肪であるものの必須アミノ酸を補えません。
どちらか一方を摂取するのではなく、両方ともバランスよく摂ることが大切になります。
代表的な食べ物としては、
動物性タンパク質→牛肉、豚肉、鶏肉、サバ、卵、乳製品
植物性タンパク質→納豆、エンドウ豆、ブロッコリー、豆乳
このあたりの食べ物はタンパク質が豊富なのでオススメです!
ただ、植物性タンパク質の含有量のほうが動物性タンパク質に比べ少なめなので、1:1で摂るにはなるべく植物性タンパク質を多めに摂るように心がけると良いと思います。
より効率よくタンパク質を補うなら、ビタミンB6を合わせて摂るのがオススメです!
ビタミンB6は、タンパク質の代謝をサポートする栄養素です。
【ビタミンB6が豊富な食品】
バナナ
パプリカ
さつまいも
マグロ
豚ヒレ
鶏ササミ
鳥レバー
タンパク質と一緒にビタミンも意識して食事をすれば、髪の毛の改善にグッと近づきますよ!
あとは、亜鉛を多く含む牡蠣や、万能のナッツ類もオススメです。
まとめ
いかがでしょうか?上記の食べ物を積極的に摂り、髪を内側からキレイにしていくのもこれからは必要になってくるかもしれませんね。
バランス良い食事で美しい美髪を目指していきましょう!